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ご訪問くださる皆様へ
胸の中にある想いが溢れ出し・・・
こぼれてゆく心を綴る為に、このブログを始めました
過去に遡って書き出した為
その時の「想い」「情景」が蘇り、胸が詰まって言葉にできないことが多く
なかなか進みません
niceやコメントもたくさん頂きありがとうございます
現在と過去を行き来しているため、お返事できなくてごめんなさい
つたない言葉で綴るため、お見苦しい所もあるかとは思いますが
暖かく見守っていただければ幸いです
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静寂の泉 [出逢いの時]
*** 出逢いの時 Ⅵ ***
やさしい声に惹かれ
知らない人の車に・・・
自分でもその現実が信じられない
初めてあったばかりなのに
。
。
ゆっくり動きだした車の中で
彼は静かに語りかけた
。
緊張して震えていた私・・・
本来、明るくおしゃべりな私が
まともに会話することもできない
流れる景色も、秋の空の青さも
感じる余裕もないほどに
。
。
やさしく語りかける彼の声を聞いていると
やっと・・・いつもの私に戻ってきた
・・・
そしてゆっくりと
彼の中にあるものを感じはじめていた
。。。
ふわ~っと包み込む優しい風
と同時に
無関心に通り過ぎる冷たい風
。。。
やさしい声とうらはらな、、、
冷たい感情
それは、彼自身の中に向けられた
何か・・・
すべてを拒絶し心を閉ざしたような
・・・
運転する彼に気づかれないよう
そっと彼の瞳の中を覗き込んでみた
。
。
そこには、、、まるで
蒼く深く・・・静かに横たわる
静寂の闇が広がっているようだった
感情をなくして、自分を否定しているような
。
飛び立つことをやめた鳥が住む
輝きをなくした泉
。
私の中にもある泉
。
。
この先、、、
悲しみの深い闇があるから
一層ひかりが輝きを増すということを
二人で感じあうことになるなんて
まったく気づかないまま
車は深まる秋の中を進んでいった